こんにちは。株式会社TechX 取締役・広報の中川瑞穂です。
2026年10月11日(日)、植松努さんと宮田博文さんの特別講演「夢と愛で、未来を動かす」に参加してきました。

正直に言うと、講演の途中から何度も胸が熱くなり、涙をこらえるのに必死でした。会場を出たあとも、しばらく言葉にならない気持ちが残っていました。今日は、そのとき受け取った「夢」についてのお話を、私自身の思いと一緒に綴らせてください。
「思うは招く ― ゆめがあればなんでもできる」

スクリーンにこの言葉が映し出された瞬間、会場の空気がふっと変わったのを覚えています。
植松努さんは、北海道の小さな町工場・植松電機で、ロケット開発に挑み続けてこられた方です。「宇宙なんて、町工場には無理」。何度もそう言われてきたはずなのに、植松さんは夢をあきらめませんでした。
その植松さんが、穏やかに、でもまっすぐに語る「ゆめがあればなんでもできる」という言葉。私はそれを、きれいごととしてではなく、本当に生きてきた人の言葉として受け取りました。
夢は、心にしまわず口に出す
いちばん心に残ったのは、夢を言葉にすることの大切さです。
航空レースのパイロットになりたいと話した中学生がいたそうです。植松さんは、その子を世界的なエアレースパイロットの室屋義秀さんにつなげました。夢を口にしたから、出会いが生まれ、道が開けたのです。
このお話を聞いて、私はハッとしました。大人になるほど、夢を口にするのが照れくさくなります。「どうせ無理」と笑われるのが怖くて、心の奥にしまい込んでしまう。でも、言わなければ誰も応援できないんですよね。夢は、口に出した瞬間から動き出すのだと気づかされました。
「自分は不器用じゃなかった」
植松さんが続けてこられたロケット教室のエピソードには、涙が止まりませんでした。
自分は不器用で、理科も苦手だと思い込んでいた生徒がいました。打ち上げの前は怖がっていましたが、それでも挑戦して、ロケットは見事に空へ飛び立ちました。その生徒は「自分は不器用じゃなかった」と泣いたそうです。
誰かに「すごいね」と言われるより、自分の手で「できた」と実感すること。その一回の経験が、その人の自分への見方をまるごと変えてしまうのだと思います。
この教室に参加した生徒の中には、のちに客室乗務員になり、「あのときの経験が夢への後押しになった」と伝えに来てくれた人もいたそうです。一日の体験が、何年も先の夢を支えている。その事実に胸がいっぱいになりました。
夢は「職業名」ではなく「叶えたい願い」
夢の持ち方についてのお話も、深く心に響きました。
夢を職業名だけで考えると、その道に進めなかったとき、夢そのものを失ったように感じてしまいます。でも、たとえば「人の命を救いたい」という願いをかなえる方法は、医師になることだけではありません。
山頂を目指すとき、登山道は一つではない。この言葉に、私は救われる思いがしました。思いどおりにいかないことがあっても、願いの中心さえ見失わなければ、別の道から必ずたどり着ける。夢は、何度でも形を変えて叶えられるのだと思います。
植松さんの夢も、宇宙そのものではないそうです。ロケットを通して本当に目指しているのは、「どうせ無理」という言葉で誰の可能性も奪われない社会。その奥にある思いの深さに、言葉を失いました。
夢を聞いたら「だったら、こうしてみたら」
講演の最後に、植松さんはこう語りかけました。
誰かが夢を語ったら、「無理だよ」と否定しないでください。「だったら、こうしてみたら」と返してあげてください。
夢を叶えるのは本人です。けれど、その一歩を踏み出せるかどうかは、周りの大人の一言で変わります。情報を教える、人を紹介する、場所を貸す。誰にでもできる応援があるのです。
私はこれまで、誰かの夢をどれだけ本気で応援できていただろう。そう自分に問いかけずにはいられませんでした。
私の夢、TechXの夢
帰り道、私は自分の夢についても考えていました。
TechXは、AIという新しい道具で、お客様の「こんなことができたらいいのに」を形にしていく会社です。それは、誰かの夢を一緒に叶える仕事なのだと、今回の講演で改めて気づかされました。
お客様が「うちには無理かな」とつぶやいたとき、「だったら、こうしてみませんか」と言える私たちでいたいと思います。そして私自身も、夢を心にしまわず、言葉にして、周りの人とつながりながら叶えていきたいです。
「思うは招く」。思い続ければ、夢は必ず近づいてくる。この言葉を胸に、明日からまた一歩ずつ進んでいきます。
植松努さん、宮田博文さん、そして運営の皆さま。心が震えるような時間を、本当にありがとうございました。
